August 20, 2004
「音楽家族の家」のコンペ結果
以前紹介しました『音楽家族の家』のコンペの結果が出ました。
8月16日、建主の奥様から電話がありました。
「どれもみんな、それぞれにすばらしくて本当に悩んじゃう。」
といいながらも
「いつまでも迷っていられないので決めます!」
と、最終的に選んだものは、設計の内容としての完成度は最も低いものでした。
しかし、当初から「うちみたいな変形敷地だからこそ面白いものができるんじゃない?」
といっていたとおり、
設計の完成度は低くても、まさに 『この敷地だからこそ』 というプランが選ばれました。
それにしても、なんともすごいカタチの敷地です。
「○○型」とはとても表現できないような形です。
建主と建築家の承諾が出次第、ここでもご紹介しますので
今しばらくお待ちください。
しかし、このあとに私の最も大事でかつ、最もつらい仕事があります。
今回の設計コンペには三名の建築家が参加していました。
決まったプランは当然のことながら一つ!
今回の設計コンペには三名の建築家が参加していました。
ということは二名は落選。
つまり二名には「残念ながら・・・」という連絡をしなくてはなりません。
過去何十回とやってきたことですが、やっぱりツライ!!
でも、これを建主自身がすることはできない。
そこに私の存在価値があるのですから、ここはとにかく割り切って
「ごめんなさい」をするしかないのです。
落選してしまった建築家に対して報いるためには、とにかく建主が喜んでくれるような家をつくり上げるしかないと思います。
ここが家づくりのスタートライン。
これから出てくるであろう様々な難題を一つ一つクリアしていかなくてはなりません。
今後も折を見て皆様にもお知らせしていきます。
もちろん、建主のプライバシーを侵さない範囲ですけど。