April 19, 2005

東京の土地の値段

先日、ある建売業者の方と話す機会がありました。

いろいろな話をしている中でその方が呟くように言いました。

「でもさあ、東京って街はさあ、変な町だよね。
 俺たちが毎年毎年こうやって、もとは大きな一軒屋があったところをね、細かく切って
 建売つくるじゃない。そうするとね、まあ、売れる時期はさまざまだけど
 最終的にはみんな売れちゃうんだよね。
 毎年だよ!いったい何軒の建売が1年間でつくられてるんだろうね。
 いったい誰が買ってくれちゃんだろうね。
 しかも、城南(世田谷、目黒、渋谷、品川、大田)地域なんて
 売値から計算していくと20坪以下なんて当たり前じゃない。
 それでも、3階建てたてて、3LDKとかにしちゃうでしょ。
 そうすると、売れちゃうんだよね。
 土地だけで¥2~300万/坪はいいほうで、
 場所によっては¥400万円/坪なってのもあるじゃない。
 おかしいよね!高すぎるよね!!
 地方じゃ考えられないよね。
 地方まで行かなくても、都内23区内でも¥100万以下のところもたくさんあるのに
 城南は特別だよね。変だよね。
 売るほうが悪いのか?買うほうが悪いのか?
 やっぱり変だよね。高すぎるよね? 」

と、宙を見つめるように呟いていました。

もはや、時代は「不動産を資産とは考えない」という見方も増えてきているというのに
なぜこれほどまでに “ 地べた ” に執着するのでしょうか?
農耕民族のDNAのせいなのでしょうか?

ほんのちょっぴり、ジプシーにあこがれてしまいました。
うん?ということはもしかして、ジプシーの辞書には
『建築家』という文字はないのかな?

あっ!こんなこといっていたら、自分の仕事がなくなっちゃいますね。

Posted by asazuma at April 19, 2005 9:32 PM