May 25, 2005
感じ方-人それぞれ
先週末の見学会を振り返って思ったこと。
この空間に立ってみて、感じることは人によって違う。
ネガティブ思考の方
「冷暖房効率が悪そうだ」
「階段がツウツウで危なくないのか」
ポジティブ思考の方
「とても二十坪の土地とは思えない開放感だ」
「この階段が薄くスッキリしているから広く感じるのね」
(これはご近所のご高齢の女性の意見)
建築家のつくる家には一つ一つに理由がある。
中には『写真うつり』だけを気にして設計する建築家がいることも事実である。
しかし、そんな建築家はいずれは消え去るであろう。
私の知るほとんどの建築家は自分の表現したいものを残しつつも
決してクライアント(施主)のことを置き去りにはしない。
自分のつくりたいものをすべて捨てて、
『なんでもお客様のいうとおりにやります!』なんてなるのであれば
“建築家” などと名乗るべきではない。
クライアントの希望を叶えながら、自分の味を出す。
施主も譲れないところは明確にそれを建築家に伝え
建築家もそうしたい理由をきちんと説明し承諾得る。
互いが相手を尊重しながら、刺激しあい、より高みへあがって行く。
それが建築家と家づくりする醍醐味ともいえる。
完全支離滅裂系建築プロデューサーの独り言。
Posted by asazuma at May 25, 2005 7:56 PM | TrackBack