August 17, 2005
山中湖に棲む!
8月12日 金曜日
山中湖へ、現地調査のために行ってきた。
今回の施主は、ここに別荘ではなく
一年を通じて住むために家を建てようとしている。
東京からわずか1~2時間で行ける所なのに
ずいぶんと気候が違う。
東京28度 山中湖22度
湿気も違う。
冬には、地面から70センチ下までは凍るらしい。
湿気と寒さ対策。
落ち葉と落ち枝(言い方が分からない)対策。
そして、当然のことながら予算厳守!
日常生活の快適性の確保。
快適な生活って、何だ?
森に住む。
都市に住む。
海に住む。
その場所ごとに、『快適』 と感じるものは
異なるのではないだろうか。
また、その人毎に
異なるのではないだろうか。
施主はここで、森の生活を望んでいる。
家から立ち昇る煙。
それは、全て生活のための煙。
この場所からは、何も見えない。
富士山も見えない、湖も見えない。
ここに建つ家に大きな窓は必要か?
大きな窓は、開放感をもたらすか?
大きな窓は、湿気も呼び込むか?
大きな窓は、虫も呼び込むか?
ここに建つ家には、なんとなく合わない気がする。
“ 籠る ” という感じか?
“ 低く構える ” “ 森と同化 ”
いろいろな条件を考えると
『エッ? これが家なの?』
というものになりそうな気がする。
変な意味では決してない。
ただ、既成の住宅には成り得ない。
と感じている。 今は、である。
帰り道。
霧に包まれた。
(ちょっと、怖かった)
Posted by asazuma at August 17, 2005 1:13 PM