August 18, 2005

住宅展示場について ちょっと思ったこと 

住宅展示場って、何時、何の目的で出来たのだろうか?

Yahooで「日本 最初 住宅展示場」を検索してみた。

― 昭和41年(1966年)、朝日放送の主催により、大阪市大淀区(現北区)にオープンしたのが、日本最初の住宅展示場「ABCモダン住宅展」。プレハブ住宅を屋外に展示した画期的な販売手法で、大きな反響を呼びました。この住宅展示場事業を「ABCハウジング」として朝日放送から継承したのが、当社のハウジング事業です。 ―

そして、

― ABCハウジングは、現在、近畿圏に14会場、首都圏に9会場の住宅展示場を運営しています。住まいづくりを計画されるお客さまと、さまざまなハウスメーカーとの出会いの場となるのが住宅展示場。ABCハウジングは、長年の経験とノウハウを活かして、お客さまの夢の実現をお手伝いしています。 ―

だそうだ。

私へご相談いただく施主の約半数の方は、一度は住宅展示場へ行った事があるようだ。

そして残りの半数は、「端からメーカーに頼むつもりはないので行こうとも思わなかった。」とのこと。

プレファブの見本市。

プレファブ
Prefabricated House : 工場で生産された部材を現場で組立てた建築物
【デイリーコンサイス カタカナ語辞典から】

もともとは、災害時の仮設住宅のようなものばかりが並んでいたのか?

現在はどうだろうか。
見た目にはどのメーカーのものも、とても“ プレファブ ” には見えない。
でも、『 工場で生産された部材を現場で組立てた建築物 』 であることは変わりがない。

いや、それはなにもメーカーに限ったことではない。
多くの住宅が既製品の寄せ集めで出来ている。

ユニットバス、システムキッチン、扉、サッシ、・・・etc。

なぜか?

そのほうが早いから。
そのほうが安いから。
そのほうが儲かるから。
そのほうが実物を見て選べるから。

それをいやだという人がいる。
味がないという人がいる。
温もりがないという人がいる。

でも、壊れやすかったり、メンテナンスに手が掛かる事はイヤだとも言う。

それを覚悟で、極力、既製品を使わないで家をつくろうとする。

それは即ち 『オール特注品』 『完全オーダーメイド』 ということか。

工事費が一気に跳ね上がる。
クレームも増える。

住み手・つくり手、ともに
『やっぱり既製品の方がイイや!』 となるのか?

“ 工業製品 ” という言い方は、なんとも虚しい響きに感じる。

もはや、家は“ 組立てる ” 物なのだろうか?

Posted by asazuma at August 18, 2005 2:49 PM