November 22, 2005
『なんか、新しいことないかな?』 でちょっと思ったこと
現在のような建築様式になって
いったい何年くらいが経つのだろうか?
それほど古い話ではないではないのだろう。
建築を専門にしている出版社から
日本建築界の大御所たちの特集の本が
年間、数冊発行される。
それらを拝見する度に、感じることがある。
『これって、今でも十分に新しいんじゃないの?』
そこで、ちょっと思った。
建築につかわれる材料、部材、工法は
毎年、毎年、新しいものが出る。
それでも、その新しいものを使うには
それなりの覚悟がいる。
いくら、メーカーからの保証が付いていても
それが想定どおりの効果を挙げるかどうかは
数年先にならないと、判断できない。
ましてや、それが構造にかかわるものの場合は
なおさらである。
若い建築家たちは、絶えず
『新しいもの』を探し続けているのだろう。
店舗などの装飾としてならまだしも、
住宅においてまで、“ノリ”でやらたのでは
堪ったものではない。
私が子供のころ、新し物好きの父に聞かれた。
『お前が大人になる頃には、建築ってどうなっていると思う』
「そうだなー、お湯をかけると3分で家が出来上がるとか。
図面に光線を当てると、家が飛び出てくるとか。」
なんて言っていたのを思い出した。
本当にそんな時代が来るのだろうか。
私が子供の頃に見ていた建築と今の建築。
それ程に変わった感じがしない。
“人”に頼ることが多すぎる。
いかにして、いい“人”と巡り合うか、探し出すか。
結局はそれに尽きるのだろうか。
Posted by asazuma at November 22, 2005 5:12 PM