December 26, 2008
建築家との家づくりを選ぶわけ
「叩き手」と「聞き手」
という実験があるそうです。
叩き手役の人は誰もが知っている曲のリズムを指で刻む。
聞き手役の人はその曲名が何かを当てる。
というものです。
とても簡単な実験ですが
叩き手はもちろんその曲名を知っている。
聞き手は知らない。
叩き手は「なんでわからないんだ!」と苛立ち
聞き手は「もっとわかりやすくやってよ!」と怒る。
聞き手は必死に曲名を当てようとするがわからない。
曲名を知っている叩き手にはその聞き手の気持ちがわからない。
これを 『 知の呪縛 』 というそうだ。
一度あることを知ってしまうと
それを知らなかった時の自分を忘れてしまう。
わからなかった時の不安
わからなかった時の不便
わからなかった時の不幸
は、一度知ってしまうとわからなくなってしまう。
私は建築家との家づくりの楽しさを知っています。
私は建築家との家づくりの素晴らしさを知っています。
私は建築家との家づくりを終えた施主の笑顔を知っています。
でも、そのことを全く知らない方々もたくさんいます。
私は出来る限り一般の方にわかりやすい言葉で
建築家との家づくりについて話しているつもりでいました。
でも、この 『 知の呪縛 』 のことを知り
まだまだ、自分の努力が足りないと反省しました。
建築プロデューサー一筋15年。
いつしか『 呪縛 』に掛かっていたかもしれません。
今年ももうすぐ終わります。
新年からは心を改め、初心にかえって出直します。
これまで以上に本気で
建築家との家づくりの楽しさを伝えて行きたいです。
Comments
Post a comment