September 18, 2004
今日の設計コンペ 成城-緑に囲まれた家
9月18日(土)
今日は、世田谷区成城の周りを緑に囲まれた土地を新規に購入したSさんの家の
設計コンペがありました。
成城という街は美しく住み良い街並みを保つために建築の基準をとても厳しくしているところです。
これはこの町に住む人にとってはいいことである反面、私たちつくり手としては制約が多くプランをするうえではとても苦労することが多いです。
そういう厳しい制約があり、尚且つ、Sさんの家に対するイメージはかなり鮮明に出来上がっていました。
建主のSさんはすでに数社のハウスメーカーと何回も打合せを重ねています。このままその中の一つのメーカーと契約してもおかしくない状況でした。
それでも私へご相談頂いた理由は
「このままメーカーに依頼したら90%の満足は得られるだろう。
しかし、建築家なら100%、あるいは120、150、さらには200%の満足を得ることができる可能性があるのではないか」
という思いでいらっしゃいました。
「これは期待にこたえなくては!」
(毎度、直ぐに熱くなってしまうは悲しい性か?)
今回の設計コンペもいつもどおり、3名の建築家に参加してもらいました。
一人1時間で計3時間。3名の建築家が順番にプレゼンテーションを行いました。
いや、いや、いや、いや、こりゃーすごい!!
今回はかなりレベルが高い戦いでした。
Sさんの要望が明確だったからか、はたまた、敷地の条件がそうさせたのか。
とてもよい提案がそろいました。
Sさんが満足してくださったのか、物足りないと感じたか。
それは私にもまだわかりません。
どういう結果になるのか?また、わかり次第ご報告します。
September 17, 2004
(仮)HAPPYプロジェクト-01 上棟式
9月17日(金)
今日は現在、奥沢に進行中の『(仮)HAPPYプロジェクト-01』の上棟式でした。
9:00
9:00 建て方 開始
17:00 アッ と言う間に建ってしまいました。
17:00 建て方終了
幣束(ヘイグシ)を立てて 無事上棟!
建物の四方を米、塩、酒でお清め。工事の無事をお祈り。
建主からのご挨拶の後、無事完成を祈念して、カンパーイ!
(アー、また今日も飲み始めてしまうのか。)
「えー、皆様お楽しみのところではありますが、ご近所のご迷惑なるといけませんので
とりあえず締めさせて頂きます。」と工務店の社長の冷たい一言。
大工さんの音頭のもと、まずは中締め。
「どうかこの後もよろしくお願い致します。」
でとりあえずの解散。
最近は職人さんもみんなクルマで来るので、お酒を飲む人は本当に少なくなりました。
(私は車を置いていったので、大丈夫。)
職人さん達が帰った後も建主と設計者、工務店社長などはそのまま残り
祝杯の続きをして8:00くらいに解散となりました。
今後もこの建物の進行状況はお伝えしていきます。
12月にはここを舞台におもしろい試みをしようと考えていますので
どうぞお見逃し無く!!
September 13, 2004
おもしろい発見
一週間前の9月11日(土)
千葉県の九十九里浜近くの一の宮というところへ行って来ました。
そこへ別荘を建てたいというご相談でした。
九十九里有料道路(通称:波乗り道路)という海岸沿いの道を
ドライブ気分で楽しんできました。
その帰り道のことです。
〈発見 その一〉
東金から高速道路に乗る手前の赤信号で停車中にとんでもないものを発見してしまいました。
(そう思ったのは私だけのようです。帰って直ぐに家族に話したところ反応はゼロでした。)
な、な、なんと!鷲や鷹を売っている店があるではありませんか!
おまけに、オーム、サルまで売っている。
チャボや軍鶏ならあるのもうなづけるのですが、
ワシ と タカ ですよ!!
行きは京葉道路で行ったのですが、帰りは少し渋滞していたのでアクアラインで帰ることにしました。
(これから東京湾の下へ潜りまーす。)
ずいぶん久しぶりに海底トンネルを通りましたが
「この上に東京湾があるのか」と思うと気のせいか、なんとなく変な圧力を感じて気持ちが悪かったです。
「早く出口に着かないかなー」ってお祈りしているとやっと出口が見てきました。
普段ならそのまま首都高速に入るのですが、
「たまには」と思い、川崎へ向かう道へ行ってみました。
そこで!
〈発見 その二〉
車がいない!!
車が一台もいなくなってしまいました。
ここは京浜工業団地。おそらく平日は大型車がこのあたりの工場へ行くために通るのでしょうがその日は土曜日だったせいか、本当に一台も車が通らないんです。
まわりを見渡すと、近未来映画にでも出てきそうな殺伐とした風景。
人の気配が全くしないんです。見えるのは工場の煙突から出ている煙ぐらいのもの。
なんかおもしろい風景なので安全帯へ車をとめてちょっと降りてみました。
さぞかし空気も悪いのだろうと思っていたのですが
ここでまた、
な、な、な、なんと!!
ものすごく甘い香りがするではありませんか!
その香りの正体はなにかと探してみると、背後に某有名洗剤メーカーの看板を発見。
そうです。石鹸のにおいです。
おそらくこのあたりは石油製品の工場が多いのでしょう。
なんか不思議な感覚のする場所でした。
そのまま川崎から蒲田の方へ向かったのですが、やっと人の気配がしてきて何となくホッとしました。
アクアラインや工業団地のように完全に人工的に造られた所よりも
自然に人が集まってきて出来た町の方(蒲田も実はもともとは埋立地だったのでしょうが)がやっぱり良いなあ、と改めて感じる一日でした。
September 6, 2004
「音楽家族の家」の変形敷地
以前ご紹介した「音楽家族の家」の敷地形状です。
敷地面積は42坪、全面道路の幅が現状では2.5m、そのうえこの形!
これはもう建築家魂に火がつかないわけが無い!!
只今、敷地の現況測量を終えていよいよ基本設計に入っていきます。
この敷地条件がスゴイ、スゴイと思っていたら
実はもっとスゴイことがあります。
それは、この建主はこの変形敷地に家を立てることを楽しんでいるのです。
これはもしかしたら
「どうだ。お前達(私や建築家)はこの土地にいい家をつくることができるのか?」
と試されているような気もしてきました。
もしそうならば、なんとしても期待以上のものをつくらなくては。
『よーし、負けないぞーっ』 って感じで頑張ります。
海老名へ2年点検に行きました。
9月5日(日)
今日は神奈川県海老名の大塚さんのところへ2年点検でお邪魔しました。
すっかりご無沙汰していて本当に久しぶりにご家族とお会いしました。
ご無沙汰するのは申し訳ないことですが、逆に考えればなんの問題もなく過ごされている証拠です。
一通り家中を見てまわり、何ヶ所か塗装が剥げている所があったのと、一部収納家具に狂いが来ていたぐらいで大きな問題はなく、まずは一安心でした。
それにしても、この家もまた完成後2年経ったとは思えないほどきれいでした。
いつもながら私のクライアントは本当に家を大事にしてくださり、
とてもうれしく思います。
ご家族の皆様もお変わりなくお元気そうで点検の後少し談笑してから失礼しました。
(ちなみに今日はビールを飲まずに帰りました。
そうそういつも飲んでばかりはいられないですヨ。)
この家の設計は、以前にもここで紹介した“青葉台の岡本さん”の家と同じ
中辻正明・都市建築研究室の中辻さんと清水さんです(ご夫婦)。
二人の設計する家は、何となくやさしい感じがします。
北側外観
玄関からリビング、吹抜けを介して2階を見る。
2階廊下の床材をスノコ状にすることで屋根についたトップライトの光が
1階の玄関までも明るくしている。
東側外観
中2階からリビング、キッチン、玄関を見る
トップライトからやさしい光が漏れる浴室