April 30, 2005
思うこと 05・4・30
今更だが、思ったこと。
今日、このようにインターネットが普及している状態では
私の知っていることなど、みんなが知っていることになっているようだ。
恥ずかしながら、最近では
強力施主予備軍&現在進行形の 施主ing &家づくりを成功させた 施主ed の
方々のBLOGを拝見していて、『ほー、そうだったのか!』ということが非常に多い。
そこで考えた。
今後、私は何を皆様へ提供していけばいいのか?
考えた・・・
新しい答えは見つからない。
しかし、何も背伸びすることはないのではないかとも思う。
今までどおり、私の経験をお話し、私の知っている人を紹介すればいいのではないか。
私の知っていることなどタカが知れている。
でも、私は
私の知らないことを知っている人をたくさん知っている。
私のできないことをできる人をたくさん知っている。
「何を知っているか」 より 「誰を知っているか」 のほうが
強いときもあるのではないかと思う。
人に頼りすぎることとはいけないことだが
人との付き合いは大切にしようと思う。
一度も顔を合わせたことがなくとも
今もこうしてつながっている人達がいる。
その人達のことはほんの一部分しか知らない。
でもいつも私を励ましてくれる。
そういう人達こそ本当に大切にしようと思う。
April 26, 2005
私の役割
『建築プロデュース会社』
気がつけば、ずいぶんと増えたものだ。
しかし、一括りに『建築プロデュース会社』といっても
その業務内容は各社ともそれぞれ違うようだ。
共通点といえば「建築家と家づくりする」ということのようだ。
さて、私の場合はどうかというと
株式会社ベースメントを興してから、メインの業務としては今も昔も
設計コンペである。
現在は、“予算厳守”と“短工期”を実現するために
happyproject も進行しているが、
依然として設計コンペの依頼のほうが多い。
では、私の具体的な仕事とは何か?
1.施主のご希望をヒアリングする。
2.コンペ参加建築家の候補者を絞り込む。
3.3~5人の建築家にコンペへの参加を依頼する。
4.コンペを開催する。
5.勝ち残った一人以外へは、落選を知らせる。
6.設計監理業務委託契約の立会いをする。
7.設計打ち合わせに立ち会う。
8.設計途中で必要に応じて概算をはじく。
9.実施設計完了承認後、複数の施工者へ見積もりを依頼する。
10.依頼する一社以外へは、お断りの知らせを出す。
11.残った一社と工事費の調整をする、つまり、値切る。
12.工事請負金額を確定する。
13.工事請負契約に立ち会う。
14.建築家、施工者ともにやらなくてはいけないことをやっているかをチェックする。
15.みんなの愚痴を聞く。
16.みんなの通訳をする。
17.完成検査をする。
18.引渡しに立ち会う。
19.完成パーティーでビールを飲む。
簡単にまとめると
人(建築家)を集めて、断って、人(施工者)を集めて、断って、値切って、愚痴を聞いて、通訳をする。
つまり、施主があまりやりたくないこと、面倒なことをやるのが私の仕事であり、役割である。
私を良く知る人は私のことを「心臓に毛が生えている」という。
確かに、そんな感じのところもあるかもしれない。
でもやっぱり、一所懸命に設計コンペに参加してくれた建築家、がんばって見積もりをしてくれた施工者へお断りの連絡をするときは、とーても、辛いのである。
それが私の役割である。
でもその辛さなんか、完成のときの施主の笑顔が見れれば、何度でも乗り越えていけるのだ!
これからも精進します。
April 20, 2005
マニュアル本
今日、事務所の近くのお店へお昼を食べにいって注文したものが出てくるのを待つ間、
お店にあった新聞をパラパラと捲っていたら
紙面下の広告欄にいつものように書籍の広告が並んでいました。
その中に 『同窓会へ行こう』 (確かこういう題名だと思いました)
内容は、同窓会へ行くときのマニュアル本のようでした。
その脇を見ると『○○の正しい方法、いけない方法』 とかいう本。
右を見ても左を見ても世の中マニュアル本ばかり。
そういう自分も、『ポパイ』『ホットドッグプレス』などの雑誌で育てられた青春時代が
あったことを、ふと思い出しつつ、
そういえば 『家づくり完全マニュアル』 というものはあるのだろうか?
それと似たような題名の本はおそらくどこかに既に存在するのでしょうが
その内容は、何かへの偏見に満ちていたり、誘導だったり、洗脳だったり、
およそ公正なマニュアルとは言いがたいものだろうことは想像がつく気がします。
(そういう私の書いた、未完成非売品の親父ファンタジーも他人事ではない。つっ込まれる前に言っておきます)
「なーに、マニュアルなんてなくても、
しっかり自分を見つめることができれば
家づくりなんて怖くないよ」
というのが一番いいことだろうな、と感じた今日のランチタイムでした。
April 19, 2005
東京の土地の値段
先日、ある建売業者の方と話す機会がありました。
いろいろな話をしている中でその方が呟くように言いました。
「でもさあ、東京って街はさあ、変な町だよね。
俺たちが毎年毎年こうやって、もとは大きな一軒屋があったところをね、細かく切って
建売つくるじゃない。そうするとね、まあ、売れる時期はさまざまだけど
最終的にはみんな売れちゃうんだよね。
毎年だよ!いったい何軒の建売が1年間でつくられてるんだろうね。
いったい誰が買ってくれちゃんだろうね。
しかも、城南(世田谷、目黒、渋谷、品川、大田)地域なんて
売値から計算していくと20坪以下なんて当たり前じゃない。
それでも、3階建てたてて、3LDKとかにしちゃうでしょ。
そうすると、売れちゃうんだよね。
土地だけで¥2~300万/坪はいいほうで、
場所によっては¥400万円/坪なってのもあるじゃない。
おかしいよね!高すぎるよね!!
地方じゃ考えられないよね。
地方まで行かなくても、都内23区内でも¥100万以下のところもたくさんあるのに
城南は特別だよね。変だよね。
売るほうが悪いのか?買うほうが悪いのか?
やっぱり変だよね。高すぎるよね? 」
と、宙を見つめるように呟いていました。
もはや、時代は「不動産を資産とは考えない」という見方も増えてきているというのに
なぜこれほどまでに “ 地べた ” に執着するのでしょうか?
農耕民族のDNAのせいなのでしょうか?
ほんのちょっぴり、ジプシーにあこがれてしまいました。
うん?ということはもしかして、ジプシーの辞書には
『建築家』という文字はないのかな?
あっ!こんなこといっていたら、自分の仕事がなくなっちゃいますね。
April 18, 2005
東京都目黒区中目黒 166坪の土地
只今、古くからの知り合いの不動産業者さんとタイアップでとんでもないことやってます。
東京都目黒区中目黒3丁目に166坪の更地があります。
(中目黒というと人によってイメージは違うと思いますが、駒沢通りと山手通りの交差点から少しはいったところに、とっても静かな高級住宅地があります。某有名スターなどもいるとか、いないとか・・・)
価格は、いえませんがすごくいい土地です。
その土地に、もし私の知る建築家が設計したらどうなるの?
というお誘いにホイホイと乗っていくつかプランを入れてもらいました。
それがまた、すごいのなんの!
「こんなスンゴイ家、誰が住みこなすの?」って感じです。
最終的にどんな方がこの土地をお買いになるのか?
堀江さんか?三木谷さんか?はたまた、芸能関係か?
もし詳細がお知りになりたい方は、お問い合わせください。
また、『ただ見るだけ』でも面白いです。
今週末には、私も現地にいるかもしれません。お気軽に覗いてみてください。
April 14, 2005
April 11, 2005
吹っ切りました。
どうも最近、Entryのペースが落ちている。
これはどうも、ある施主BLOGでの白熱した議論が原因のような気がします。
「何も、お前がそんなに気にすることはないだろう」と言って頂ける方もいるとは思いますが
それまでは少しインターネットの力を軽く考えすぎていたのだと思います。
友達にメールをしているわけではないのだということを忘れてならないのだと思い知れました。
一個人がこんなにも手軽に世界に向けて情報を発信してしまうことができる便利さと同時にその怖さもあるのだということを肝に銘じて今後はEntryしていきたいと思います。
しかし、私は私!
だからといって思想までは変えられない。
これからも「建築家との家づくり」を志す方を力の限りお手伝いしていきたいと思います。
そして、この場所は私が思ったこと、感じたこと、やりたいと思うことなどを
これまでどおり、書いていきたいと思います。
誰にでも好かれようとするのなんか私には向きません。できません。
多くの顔も見たこともない方々にご覧頂いているということを意識しつつも
独断と偏見で進めていきます。
そうするために自ら“ 業界唯一完全独立系 ” と名乗っているのですから。
April 9, 2005
春のお約束
おそらくは、何処を覗いてもBLOG界はこのネタでいっぱいとは思いますが
とりあえずは、お約束ということでエントリします。
そこで一句
「 春爛漫
秋刀魚もピンクに
染まるかな? 」
― 名所 目黒川にて ―
April 7, 2005
この時期に想い出すこと
「モクレンはかわいそうだね。
あんなにきれいに咲いてるのに、みんな桜ばっかりほめて。
僕はモクレンも好きだな」
毎年この時期になると想い出す。
我が長男が幼稚園に通っている頃のことばです。
「この子はもしかしたら詩人になるかも」 と思う親バカ。
それも今は昔、彼是十年以上も前の話。
あの頃の純粋さは、親子ともども忘却の彼方へ・・・。
さあ!皆さん、花見です! パアーっと、呑みましょう!