September 30, 2005
施主予備軍のBLOG活用法 でちょっと思ったこと
「BLOGをもっと有効かつ積極的に活用できないか?」
以前より考えていることである。
家づくりをはじめようと思う。
現状では、BLOGを含めたインターネット上、住宅専門誌、住宅展示場により
「家ってどんなのがあるんだろう?」と調べることから始める方がほとんどだと思う。
これは、あるものの中から選ぶやり方である。
本当にそれで良いのか?
一生のうちに、そう何度も出来ない『家づくり』という行為を
今あるものの中からしか選べないとは、少し悲しい気がする。
そこで、ちょっと思った。
これから家づくりをはじめようと決意した施主予備軍が
自身でBLOGを立ち上げ、
「私は、これこれこういう家がつくりたいと思っているが
それを叶えてくれる人はいませんかー?」 と呼びかけるのはどうだろうか。
(もしかしたら、過去にどなたかのBLOGでもこんな話があったような気もするが・・・)
そんなこと言われたら、私なんかはすぐに立候補すると思うんだが、
どうだろうか?
これまでは、つくり手側が「こういうのは如何ですか?」「こういうのがいいですよ」と
必死に宣伝してきた。
断熱がどうの、耐震がどうの、坪単価がどうの・・・、
と一社がやれば、他の会社もみんな、右へ倣えでマネをする。
全てがつくり手側からの提案、情報であり、
施主側が、はじめからそのことを気にしていたかというと
そうでもなかったのではないだろうか。
「いくつかの会社へ相談に行ってみたが、どこも皆同じようことばかり言って
終いには、『その予算では、これしか出来ませんね』と言われてしまうけど、
本当に無理なんでしょうか。そんなことないと思うんですよね」 と
私のところへご相談に来られる方々が後を絶たない。
つまり、それらの会社では
「その予算で、希望の家をつくっちゃうと、儲からないんだよね」
ということではないだろうか。
ほとんどのことが、つくり手側、売り手側の都合で考えられているのではないだろうか。
いつまで経っても、家を “ つくろう ” と考えている側と、
家を “ 売ろう ” と考えている側との溝は埋まらない。
だったら、施主側からもっと積極的に
「自分たちはこういう家をつくってくれるところを探しているんだ」
とつくり手を募集しても良いのではないだろうか。
でも、そうすると、私の存在意義がなくなるのかな???
September 29, 2005
雑誌LIVES 連載コラムスタート
遅ればせながら、お知らせです。
只今発売中の
Living&Lifestyle Magazine LIVES
2005 OCT.&NOV.
にて、コラムの連載をスタートしました。
もっと早くにお知らせしようかとも思ったのですが
なんとなく恥ずかしかったので少しためらっていました。
が、我が愛すべき施主ブロガー ノアノアさんにご紹介頂きましたので
改めてPRさせて頂きます。
コラムの題名はズバリ
内容としましては、ここと同様に、
工法や材料について具体的に触れるつもりはありません。(今のところは)
家づくりでは、とても多くの人々が係わります。
そして、そのリーダーになるのはあくまでも施主本人です。
みんなが『この施主のためにいい家をつくるぞ!』という気持ちになるために
施主は何をしなくてはいけないのか。
そんなことを書いていければいいと思っています。
これまでにここで書いてきたことと重複することもあると思います。
また、私がいつも拝読させて頂いている皆様のBLOGからも
ご紹介したいものがあるときは、事前にご承諾を頂いたうえで
紙面でもご紹介できると面白いかなと思っています。
その節はどうぞよろしくお願いいたします。
September 28, 2005
September 26, 2005
「風景として建物を残す!」という決断
昨年のエントリー 「築80年 軽井沢の別荘建替え」 のプロジェクトが進んでいる。
彼是、1年になる。
05年4月に設計コンペを行い、現在まで打合せを重ねてきている。
これまで、「壊すのは惜しいけど、痛みがひどすぎる。特に設備は使いものにならない」
との判断で、惜しまれながらも“スクラップ&ビルド”の方向で進んでいた。
今月の初めまでは、誰もがそうすることがBESTだと信じていた。
しかし、いろいろと確認したいことがあり現地調査をいった折、
今回のコンペで選ばれた建築家S氏が広大な庭から建物を眺めること数時間。
「やっぱり、この場所からこの建物をなくすことは、ここを知っている全員にとって、
この上なくショックなことかもしれないなあ」と呟いた。
「最早、この建物は風景の一部としてこの場所になくてはならないものではないか?」
そのことを早速、施主へ伝えたところ、奥様は大賛成。
ご主人もその後現地にて再考し、「よし、その線でもう一度考えてみよう」
ということになりました。
「旧阪急梅田コンコースを残したい・・・」にて現在奮闘されている
m-louisさんの考えにもシンクロするところがあるかもしれない。
使う使わない。
使える使えない。 など関係ない。
名建築か否かも、問題ではない。
ただ、その建物と長い時間をともに過ごして来た人々の記憶として
また、今後もその場所に風景の一部として残す。
壊すことは簡単である。
維持していくことは、手間、時間、お金が掛かる。
それでも「みんなのために」残すことを決断したこの施主に敬意を表する。
September 21, 2005
September 20, 2005
ちょっと休憩、してる場合じゃない。
m-louisさんはすごい!
ご自分でBLOGを一本立ち上げてしまった。
ここをご覧の皆様、一人でも多くの友人知人へ、クチこめー!
もっと話題にしろー!!
インターネットはすごい!
BLOGはすごい!
ちょっと休憩
頭と、体がちょっとショートしました。
ブレイカーが落ちたようです。
(どうも30Aしかなかったらしい。昔のアパート並みの容量)
ちょっとだけ、書き込みサボります。
(これだから、ゴリラの体に小鹿の心臓はダメなんですよね。)
September 16, 2005
〇〇風 でちょっと思ったこと
先日、ある施主との打合せの中で
「何々風ってのは、いやだな。
インド風カレーってどこのカレーなんだろう?」なんて話がでた。
洋風、和風、プロバンス風、カントリー風(調)、アーリーアメリカン風
数奇屋風、古民家風、言い出せばキリがない。
そういえば現代和風なんてのもある。
近頃では、建築家住宅風(デザイナーズハウス風ともいう)まである。
なんだこれ?って感じだ
〇〇風、ということは「〇〇ではない。」ということか?
フェイク? ニセモノ?
本物は高価なものが多い。
だから、〇〇風でいいのか?
日本の家って、どんな家だったのだろう?
ネイティブアメリカンのTV番組があった。
赤い土の家だった。
そのほかでも、海外のレポート番組を見ると
その国、街、特有の家が建っている。
周りに土がたくさんあるから、土の家。
草があるから、草の家。
石があるから、石の家。
昔は日本も同じだったのだろう。
そんなことをいいながら、
「ご予算的には、ビニールクロスかな?」なんてことを平気で言っている
業界唯一 完全自己否定系建築プロデューサーのひとりごとでした。
September 14, 2005
ちょっとお遊び
ちょっとお遊びエントリーです。
四文字熟語を、二つ思い浮かべてください。
思いついた順に、メモを取るかコメントへ投稿して下さい。
あなたの何かが分かります。
何が分かるかは、コメント欄で!
ちょっと、笑えるかもしれないですよ。
September 13, 2005
家を建てた記念・記憶・証明 でちょっと思ったこと
以前ここでも紹介したことのある
橡の家
LINK
LINK
へ行ってきました。
その日は、あるところの取材と引き渡し後の点検、
それともうひとつ、大切なイベントのためにお邪魔しました。
それは 『定礎式』 です。
大型のビル、病院、公共建築などでは定番な行事ですが
住宅ではめったにやらない。いや、私も初めてのことです。
「住宅に定礎を入れてもいいのではないか」と以前から思っていましたが
“大袈裟すぎる” “なんか、恥ずかしい” “お金がもったいない”などの理由から
ほとんどのお宅ではやりません。
本来は、定礎の後の壁が箱状にくり貫かれていて、記念品や図面などを埋め込み
「何年何月竣工 定礎」と毛筆でかかれたものが多いです。
今回の施主は、建築家からの提案を快く受け入れてくださって
定礎の設置を承諾してくださいました。
しかし、そこはそれ、建築家設計の家です。
当然のことながら、きちんとデザインされたメモリアルプレートが出来上がりました。
定礎を英訳すると『laying a cornerstone 《of a building》』となるらしいが
通常のように『定礎』の文字だけではなく
施主名、設計者名、施工社名、そして建築プロデュースと関係者の名前を彫り込みました。
故にあえて、『メモリアルプレート』と言いたいと思います。
私の本心としてはそのプレートに各自の連絡先が明記してあり
その家の前を通った人々が、その家を気に入って、
自分の家を建てるときに、そこに相談したい、話を聞いてみたい、設計や工事を依頼したい。
と思ったときに役立つものになるといいなと思ったのですが、関係者一同から
「さすがそれはやりすぎだ。」「モデルハウスみたいだ」などとすぐに却下。
それでも、このように家づくりの記念として、これを許して頂けたのは
今回の家づくりにご満足いただけた証だと思いたいです。
その後は、恒例に“のんだくれ”状態へ突入!
施主夫妻の手作りのお料理と、外国ビールいろいろ、シャンパン、日本酒とスーパーちゃんぽん。
すっかりいい気分になって、お開きになりました。
本当にご馳走様でした。
この時が迎えられることに、幸せと生きがいを感じている
業界唯一 自己満足&酔っ払い建築プロデューサーでした。
September 11, 2005
BLOGのコメントについて ちょっと思ったこと
私のエントリー
石川淳氏 設計の家 見てきました
それに対して、m-louisさんが
「らしさ」について をトラックバック&リンク。
それに対して、私が
“ らしい ” 家について ちょっと思ったこと をトラックバック&リンク
さらに、それぞれに対して garaikaさんが
「らしい家」考 をトラックバック&リンク
またまた、さらにそれに対して m-louisさんが
「らしさ」についての補遺たる困難 トラックバック&リンク
さらに、ノアノアさんのところでの “ 熱い日々 ” にまで話が及んでいる。
それぞれのエントリーへ対して、コメントは挨拶程度に抑えて
各自が自分のBLOGにて、それぞれの考えをエントリーする。
通りすがり、思いつきでコメントを残していくのではなく
「どこの誰だか」をハッキリとさせて、自分のBLOGで堂々と書く。
m-louisさんは、以前からこういうやり方がいい!
という主張を持っておられた。
なるほど、こういうのがいいなと思った。
September 9, 2005
家づくりのスタート地点 について ちょっと思ったこと
A様 「お宅に頼むとどんな家が出来るの?」
私 「どのような家をつくりたいですか?」
B様 「お宅は坪いくらでやるの?』
私 「ご予算はいくらでお考えですか?」
なんとなく話が噛み合っていない。
『どんなのをつくるのか分からなければ、頼みようがない』
それもよく分かる。本当によく分かる。
しかし・・・
家づくりのスタート地点。
まず、自分がどうしたいかが、先ではないだろうか。
「あなたは、何してくれるの?」よりも「自分がどうしたいか」
どんなことでもいいと思う。
自分が本当に望むもの、本当に必要なものは何か?
本気で考えてみる。
依頼先探し、構造・工法の選択が先なのか?
少しおかしいと思う。
順番がちがうような気がする。
自分はどういう家に住みたいか、どんな暮らし方が好きか、が先ではないか。
それを実現するためには、誰に頼むのか。
それを叶える構造・工法は何か。
と考えていくのが本来の姿ではないだろうか?
失敗しないためにはどうするか?よりも
成功するためにはどうするか? と考える。
でも、それが実に難しい。
分かっている。
でもその方が、きっと、楽しみながら悩めるのではないか、と思う。
そうなってほしい、と願う。
September 8, 2005
家が余ってくる? についてちょっと思ったこと
私の友人を見まして見る。
未婚者、DINKS、ひとりっこ家庭、
確かに多い。
なるほど “ 少子化だ! ” と実感する。
例えばDINKS、どちらかの実家に戻ったとしても
もう一方の家は余ってくる。
将来的には、ひとりっこも同様だ。
もうすでに、多摩ニュータウンや東急沿線の初期の大開発地域では
ゴーストタウン化が進んでいる。
『家を住み継ぐ』 なんてことは、この先どんどんなくなるのだろうか?
家づくりをお手伝いしている私としては、少し悲しい。
September 7, 2005
“ らしい ” 家について ちょっと思ったこと
論客施主ブロガー 谷中M類栖 m-louisさんの 「らしさ」について にTB。
昨日、紹介した石川淳氏設計の家について、
私は、『石川さんらしい』と書いた。
これについて、m-louisさんは
『施主の観点から見たらどうなのだろう』
という疑問を書かれている。
この家づくりの過程には、私はかかわっていないので
正確なことはわからない。
しかし、おそらくはこの施主は石川氏の代表作『Y-ケンネル』
(勝手に、代表作と言わせて頂きます)
を雑誌かwebで見つけて、
「おっ、これいいじゃないか!
なんか自分たちに合いそうだ!」
と思ったのではないだろうか。
故に、石川氏への依頼の仕方も
「あーいう感じで」 と言ったとしてもおかしくない。
ということは、あの家は
「石川さんらしい家」であると同時に
「施主らしい家」なのではないだろうか。
これはあくまでも私の想像の域での話。
しかし、完成した今、施主または、そこを訪れた友人たちが
「らしいね!」って感じてくれることを願いたい。
September 6, 2005
石川淳氏 設計の家 見てきました。
先週、我が親愛なる建築家 石川淳さんの設計した家を見てきました。
いつもながら“ 石川さんらしい ” 家でした。
外観
玄関内部
中庭
1階個室から中庭を見る
シンプルだけど、トップライトから陽が降りそそぐ風呂
階段
中2階の和室からの見上げ
二つのトップライトと中庭から、十分な明るさを確保している。
住宅密集地で、快適に暮らすためには最適な方法の一つだと
改めて実感することが出来ました。
September 3, 2005
普請道楽で ちょっと思ったこと
私の事務所は、代官山ヒルサイドテラスにある。
建築家たちの認知度は、ほぼ間違えなく100%。
施主が少しでも優位になるようにするのが私の仕事。
設計コンペもここで行う。建築家たちへ程よい緊張感を与えるために
ここに事務所を構えて、10年。
見栄とハッタリ、以外のなにものでもない。
ヒルサイドテラス
凄い!
何が凄いって、オーナーが凄い!
設計者の槙文彦氏も、各所でのコメントでもお話されているが
30年以上もかけて、一団の建物を、一人の設計者へ依頼し続けた。
その昔、代官山は『何もない』といってもいいようなところだった。
私が、若い頃は、あるのはヒルサイドぐらいだった。
それが、今でも代官山の顔であり続けている。
凄い!
「すべてあなたに任せます」
と言ったかどうかは定かではないが
これはまさに “ 究極の普請道楽 ” と言えるのではないだろうか。
September 2, 2005
家づくりの依頼先探しで ちょっと思ったこと
私は、十数年間、家づくりの依頼先探しのお手伝いをしている。
とても責任重大な仕事だと、日々実感している。
施主の皆様にしてみたら、これほどプレッシャーを感じる
決断は長い人生の中でも、そう何度もないことであろう。
仕事で動かすお金の大きさについては、職種によっても違うだろうが
例えば、金融機関にお勤めの方の場合、それこそ何億、何千億というお金を
日常的に動かしている。
でもそれは、いうまでもなく他人のお金、
オンラインの中をその数字だけが移動しているに過ぎない。
例えば、100円ショップの場合、数の勝負なのか?
一日の売り上げがどのくらいあるのかは分からないが
とても多くの積み重ねで何十万という感じなのだろうか。
商売にかかわらず、それらは仕事として動かすお金。
ところが、家づくりの場合は、全て施主個人のお金。
更に、ほとんどの方が20年、30年という長い間返済し続けなくてはならないお金。
重たい! ズッシリ来る!!
こんなに大きな決断を、一個人がしなくてはならない。
どうしていいの分からなくなる。
そのためには、『住宅展示場』は、十分にその役目を果たしているのであろう。
なんとなく安心を得られることもあるのだろう。
しかし、建築家に依頼したいと思ったときは、展示場はない。
インターネットに頼るのか?
タダ小奇麗に作られた、妙に重たい、ホームページそのものが作品のようなものが
いまだに多い気もする。
それを見ただけでは決められるわけはない。
『 建築家の住宅展示場 』 をつくる!
以前から、考えてはいるが、その実現はやはり困難だ。
巨大なスポンサーでもつけば、話は別だが、
それを望むのは、所詮、無理な話である。
『それならば、せめて・・・』 と思い、今の仕事を始めたのだから
最後まで、やり抜くしかない。
家づくりで、最も重要なことの一つである
『信頼できる人との出会い』のお手伝いをコツコツと続けていくしかない。
September 1, 2005
建築プロデューサーで ちょっと思ったこと 050901
現状で、『建築プロデューサー』というワードで、
web検索するとどういうところがでてくるのかな?
と、ふと思ってYahooを覗いてみた。
皆様のおかげで、私も上位のほうにかろうじていた。
順番に見ていくと
『建築プロデューサー探してます』 というのを発見!
これはお応えしなくては、と思って開いてみると
『バリ島で建築のちょっとしたプロデュースをしてくれる方を探しています。西洋人でも日本人でも・・・。
西洋式の建物のプチプロデュースを希望します。
どなたか、ご存知の方降りましたら教えていただけませんでしょうか?
よろしくおねがいします。』
今年の3月の書き込みでした。
それにしても、バリ島。
しかも、“ プチプロデュース ” とある。
うーむ、なんかそそられた。
でも、バリ島なんていったことないし、
しかも、“ プチ ” を希望されている。
何をご希望だったのだろう・・・。 気になる。
そう!
“ プチ ” といえば!
昨年から始めている、我が teamhappy では
敷地条件やご予算の条件が厳しい方に
“ プチ建築家住宅 ” をお勧めしている。
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只今、建築家との家づくりの楽しさをもっと広げるために
家づくりモニターを募集しています。
第1回目の3名の方は決まりましたが、
現在も、次の応募を受け付けて居ります。
ドシドシ、ご応募ください。 → teamhappy