December 27, 2005
『おたくに頼むと、どんな家が出来ますか?』 でちょっと思ったこと
新規のお問い合わせで、約半数の方から
この質問をいただきます。
「わたしたちは、ご希望のご予算で可能な限り
施主の要望が叶うように心掛けていますので、
“これ”という形はありません。」
これが、大体いつもの私の回答。
不親切だ!
こんな回答で、納得できるわけがない。
どんなものが出来るのか分からなければ
頼みたくても、頼めない。
だから、この質問をする方々のほとんどから
次の連絡は来ない。
でもきっと、今後もこれは、かわらないと思う。
昨日、用があって、ある住宅展示場へ行ってきた。
有名どころのメーカーは、全て揃っていた。
どれもみな、“デカイ!”というのは毎度の感想。
(前以てお断りします。
決して、メーカー否定ではありません。)
完全に『こういうのは、如何ですか?』型の提案。
本当に、施主予備軍は、そういうことを望んでいるのだろうか?
期待しているのだろうか?
施主予備軍のほとんどが
現在、30,40代だと思う。
特に30代の若い施主は
子供の時から、それなりにデザインされたものの中で
育ってきている。
デザインされているものが、ことが、当たり前で、
特に気にしたことがないくらいかもしれない。
だからこそ、逆に『デザインしましたよ!』的な
過剰な押し売りは嫌うのではないだろうか。
そして、“家”という入れ物には、あまり主張して欲しくないと
考えているのではないだろうか。
そんなことよりも、自分たちの“スタイル”を優先したいと
考えているのではないだろうか。
しかし、それを叶えてくれるところは意外と少ない。
なぜなら、『儲からないから』
“過剰な設備を擁さない、シンプルな箱”は
売り手、つくり手側としては、儲からないのである。
だから、私はそれをやろうとしている。
誰もやらないのであれば、私がやろうと思う。
幸いにも、それに賛同してくれる建築家たちは何人もいる。
『豊かな空間だけをつくること』も設計者の仕事であると
理解してくれている建築家たちが何人もいる。
ディテールのデザインだけが建築家の仕事ではないと
考えている建築家たちが何人もいる。
私は、そういう建築家たちと共に、
来年も一人でも多くの方の家づくりを
お手伝いしていきたいと思う。
December 23, 2005
お知らせ
申し訳ありません。
あまりにも、スパムコメント・トラックバックが後を絶たないので
古いものから順に、コメント・トラックバックをclouseします。
しばらく様子を見て、復旧いたします。
December 22, 2005
家づくり成功の心得-其ノ壱拾七
予算で悩む。
依頼先で悩む。
プランで悩む。
家づくりは悩むことばかり。
どうせ悩まなくては、ならないのなら
「悩むこと」を思い切り、楽しんでみてはどうでしょうか。
それくらいの、心の余裕がないと
家づくりの迷路は、攻略できないかもしれません。
家づくりに対する想いが、強ければ強いほど
悩みも多くなる。
余裕がないと
目の前に立ちはだかる大きな壁の前に、
心が折れてしまうかもしれません。
大丈夫です。
あなたは、必ずいい家がつくれます。
ポジティブに行きましょう。 ポジティブに。
December 21, 2005
すごいです。
スパムが!
出来る限り、こまめにチェックし、削除しているつもりです。
それでも、ちょっと追いつかない感じです。
みなさま、くれぐれも怪しいものには触れないように
よろしくお願いいたします。
December 19, 2005
完成見学会 終了報告
東京都中野区江古田にて、週末に行いました住宅完成見学が
無事終了いたしました。
とっても寒い中、大勢の方々においで頂きました。
本当にありがとうございました。
ご都合でおいでになれなかった方のために
ちょっとだけ写真をUPします。
“視線が貫ける”効果を実感してください。
≪外観≫
≪リビング-1≫
≪リビング-2≫
≪音楽室からダイニングを通して、リビングを見る≫
≪2階ホール≫
December 16, 2005
December 14, 2005
寂しい
05年12月9日
あるBLOGが突然なくなった。
Explorerを開くと同時に
見慣れた画面が現れることに慣れていた。
画面の右側で、施主、設計者、施工者の
BLOGの更新があったことを知らせてくれた。
BLOGの面白さを教えてくれた。
1年以上、毎日の習慣になっていた。
それが突然、なくなった。
寂しい・・・。
そして、あまりにも残念だ。
あのBLOGで、どれだけの人々が
新しい発見、出会いがあったかは
私にははかり知れない。
出来ることならば、
許されるものならば、
あのBLOGを受け継ぎたい。
さみしい。
連絡の方法がないので、この場を借りて、私信メールします。
・・・さん
今まで、本当にありがとうございました。
いつか、どこかでお会いできることを信じています。
気が向いたときに、ご連絡ください。
December 13, 2005
完全反省モード
お断りのご連絡が、二つ続いた。
完璧に反省モードへ突入しました。
自分の力不足を嘆くばかりです。
毎日、毎時間、毎分、毎秒、
クライアントと接しているときは
一瞬たりとも気を抜いてはいけないのだと
教えられました。
まだまだ、勉強不足を実感しています。
それを気づかせてくださった方々には
心よりお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
今度の土、日は見学会です。
気を取り直して、精一杯努めます。
ご来場予定の方、心よりお待ち申し上げます。
よろしくお願いいたします。
December 9, 2005
マスコミって・・・ でちょっと思ったこと
今回の構造偽造問題の報道を見ていて
私たちからすると、
「言っていることがむちゃくちゃだ」と
感じることがいくつかあった。
分かりやすい例として、いまだに
『鉄骨』 と 『鉄筋』 の区別が曖昧。
『建築士』 って言ってみたり、『設計士』って言ってみたり。
『柱』 と 『梁』 を言い間違えたり。
まあ、そんなことはたいしたことではないのだが
そこでちょっと思った。
医療事故の報道
証券関係の事件
貿易関係のトラブル
どれも、私は詳しくない。
故に、マスコミの報道を見聞きしながら
『へエー、ひどいこともあるもんだ』
と鵜呑みにしてしまう。
それらも、きっとその業界の人たちからすると
「言っていることがむちゃくちゃだ」と
いうものがたくさんあるのだろう。
知らないことは恐ろしいことだと実感する
今日この頃である。
December 8, 2005
December 6, 2005
偽造問題について
この件については、ある程度決着が付くまでは
あえて何も書かないつもりでいました。
しかし、一部の方々から
『お前が書かないのは、かえって変な誤解を生むぞ!』
的なご意見を頂きましたので少しだけ書きます。
大前提として
構造的に成り立っていないものを建設することは
断じてあってはならない。
建物用途が、住宅(集合住宅含む)であろうと、学校、病院、商業施設、公共施設、・・・
どんものでも絶対にあってはならない。
しかし、もっと怖いことは、構造計算上は成り立っているが
現場がその通りに施工されていないことです。
・・・・・・・・・・。
ね。
こうやって書き始めると、エンドレスになってしまうんです。
変に不安を煽ることもしたくないんです。
だから、あまり書く気がしなかったのです。
余談ですが、以前からテレビなどで『欠陥住宅』の特集のときに
もう既に出来上がって、人が住んでいる家を点検し
『あー、これは構造的に全然ダメだな。建てかえるしかないね』
なんて場面を何度も見たことがある。
私、あれがダーイ嫌いです!
そのあと、どうするんでしょうか?
テレビ側も、その何とかGメンも、そのあとのフォローをどうしているんでしょうか?
更に、余談。
ビ〇ーア△ターなんて番組があるらしい。
(見ているうちに、なんとなく機嫌が悪くなるので、家族が見せてくれない)
あれも、随分派手に壁だの屋根だの壊しているみたいだが
構造計算はしているのでしょうか?
・・・・・・・・・・。
ほら。 やっぱり手がとまらない。
書いているうちに、あれも、これもと頭に浮かんできちゃう。
こんな事を書いても何にもならないし、読むほうもイヤですよね。
今回の事件は“顔が見えていない怖さ”だと思います。
そこに住む人の顔が、見えていないから、(見ようとしないから)
こういうことができてしまうんです。
私は、元々現場上がりです。
中小マンションをたくさん請け負いました。
そして、その“顔が見えない”事に疑問を感じ、嫌気が差し
今の仕事を始めました。
現場の実態は熟知しているつもりでいます。
職人の気持ちもよーく分かります。
下請け設計事務所の立場もよーく分かります。
だから、この仕事が必要だと思ってはじめました。
・・・・・。
この辺で、やめておきます。
今回の事件は、あまりに当事者が多すぎます。
無責任な発言は今後は控えさせて頂きます。
最後に
このことをきっかけに、今後、欧米のように
「不動産の価値とは、土地ではなく、建物で決まる」ように
なってくれればいいなと願います。
さらに、設計監理料に対する認識が見直されることを切望します。
※多くのマンションの場合、設計料はどんなに多くても3%以下。
1%なんてことも当たり前。
それで、責任のある仕事が出来るのか?
※一般の個人住宅の確認申請料:役所=1万円台、民間=2万円台
それで、責任のある審査ができるのか? (私の、あるクライアント談)