February 27, 2009
仕事の目的
昨日、ある建築家からメールを頂きました。
昨年末に引渡しを終えたお宅の手直し工事終了の報告でした。
その工事の内容もとても細かいものでした。
工務店も一生懸命ややったのですが、
結果としてご納得いただけなかったところを
やり直したりしました。
そのときのご主人のことば
「僕たちはこの家がとても気にいってます。
だからこそ、あそこをみるとよけいにくやしいんです。」
といわれての手直し工事でした。
こんな風に言われたら、喜んで直しちゃいますよね。
そして、今回の手直しが終わったあとに
施主の奥様から建築家へ頂いたことば
「この家がどこかの雑誌に載っていたとして、
もし私達が家を建てる前にそれを見たとしたら、
このままでよいのでこれをください、と言うと思います。」
これ、泣くでしょ!
こんなこと言って頂けるなんて
絶対に泣くでしょ!
設計者冥利に尽きるってもんですね。
でも、仕事とはこういうものですよね。
何かを依頼され、それを思っている以上にやり遂げて、
最後には感謝される。
これが、仕事ですよね。
いわれたことだけをやっているのは
ただの、作業だと思います。
私がその場に居合わせなかったのは残念でなりませんが
もしそこにいたとしたら、また、後ろ向いて泣いちゃってたでしょうね。
何度でも言います。
私の自慢はクライアントです。
それだけは絶対に他には負けません。絶対に!
私を見つけてくれたことに感謝するのみです。
本当にありがとうございました。
February 24, 2009
大きな責任
家づくりの工事が完了すると
建物の登記のお手伝いをすることがよくあります。
保存登記があがってきたときに
司法書士がその証に謄本をとって見せてくれます。
そこには
ほとんどの場合「抵当権設定登記」と書かれています。
つまり、土地建物をローンの抵当に入れるということです。
数千万円の抵当がついています。
さらに、多くの場合が生命保険にも加入します。
私たちの仕事は、表面上は終了しますが
お施主様はこれから数十年にわたって
このローンの返済をされていきます。
日々の暮らしが楽しくなるような家を
つくらなければ本当に申し訳ないです。
いつまでも愛着が持てるような家を
つくらなければならないといつも思っています。
私たちの仕事は、依頼者の人生を左右するといっても
過言ではないです。
そういう覚悟を持って仕事に
向かっていかなくては絶対にだめだと
登記が終わったあとにいつも感じます。
今後も、日々精進してまいります。
February 20, 2009
ひとすじ
今朝、駅の売店である雑誌に目が留まった。
すっと手をのばした。
「散歩の達人」をずいぶん久しぶりに買った。
メインは 「東京 大人の喫茶店」
その中に
『喫茶ひとすじ物語』というタイトルで三軒の老舗を紹介していた。
そのタイトル下のサブコピーにやられた。
“「喫茶店以外の人生は考えられない」とどこも口を揃えた。”
私も
「建築プロデュース以外の人生は・・・」といえるようになりたいものです。
February 16, 2009
ほんとうにある!
シンクロニシティーとか、
引き寄せとか、
あるいは、願望は現実になるとか
そういう考え方、私も好きです。
このところ、またまた新しい試みの準備を進めておりますが
「・・・みたいなものって、ないかなあ~」
「・・・な人って、いないかなあ~」
と思っていると
来るんです! どんどん来るんです!
すごいですね。
ちなみに、摂書「家づくり物語」は
家づくりをそういう考えに置き換えたものだと
ある人に言われたことがありました。
その時は、「へー、そうですか?」
と返事をしていましたが。
改めて考えれば
なるほどそうかもしれないと、自分でも気がつきました。
どんなことでも、解釈は無数ですが真実はひとつです。
それを見極めて生きていけるといいなと思います。
あれ、なんかちょっといつもと違う感じかな?
February 9, 2009
「TOYBOX」 見学会終了しました
この土日は、見学会をさせていただきました。
私が何か書くよりも施主BLOGのほうが面白いので
詳しくはそちらをご覧ください
→ LINK
見学会初日の夕暮れ時
施主ご夫妻が司令塔(ゲームコーナー)に座り
言葉には出さないけど、出せないけど
自然と“にんまり・・・・・・”という感じを横目で見ておりました。
これです!
この瞬間がタマリマセン!!
私はコレを見るためにこの仕事をしています。
「ご飯はどこで食べるの?」
「リビングは?」
「掃除が大変じゃない?」
そういう質問が何回か出ていました。
でも、そんなものはどうでもいい!
そこに暮らす人たちが“にんまり”できればそれでいい。
ご主人のお友達が
「BLOGで見てたときは、奇抜にしか思わなかったけど
実際に来て見たら、こういうのもありだね。全然OKだね」
というようなことをおっしゃっていたそうです。
私はこれまでにも何度もいってきていますが
「家に決まったカタチなんてない!」のです。
自分が気持ちよく暮らせればそれが『いい家』です。
それが答えです。
最後になりましたが、このような家づくりを
お手伝いさせて頂けましたお施主様に
心より感謝いたします。
私を見つけくれてたことに感謝します。
ありがとうございました。