December 23, 2010
建築家との家づくりの値段
このはなし。
ここで書くのは何度目になるのだろう・・・?
結果として、断じてそんなことはありません!
昨日、友人からやっぱり聞かれた。
友人
「だって、建築家に頼むとお金が余計にかかるんでしょ?」
私
「う~ん、
よくみんなにそう言われるんだけど、そんなことないよ」
友人
「でも、メーカーのつくる家や建売住宅よりは高くなるんでしょ?」
私
「だからそんなことないって!
じゃあ、逆に聞くけどね、僕達が『余計にお金を下さい』って
お願いしたら、予算は増やしてくれるの?
そんなの無理でしょ?」
友人
「うん、それは無理よ~
予算は決まっているんだから」
私
「でしょ?
だから、どこに頼んでもかかるお金は変わらないの!」
友人
「でもさ~
こっちから『これをつけて、あれにして』ってお願いしたら
高くなっちゃうでしょ?」
私
「それはそうでしょ。高いものを使いたいって言えばね。
でも、それはそっちからの希望でしょ?
僕らから『高いの使いましょ』って言っているわけじゃない。
自分からどんどん追加の要望を出せば、高くなるのは
どこの会社に頼んでもいっしょでしょ。
なにも、建築家に限ったことじゃないよ」
友人
「う~ん、でもな~・・・」
私
「だいたい、なんでそう思うの?」
友人
「だってそんな感じが・・・」
私
「ね! はっきりとしないでしょ?
それってなんとなくのイメージだと思うよ」
友人
「でもな~・・・・」
ってな会話が永遠と。
もちろん、お金の掛けどころは建売、メーカー、建築家では
全然違うと思うと思います。
でも、総予算に変わりはない。
い~っぱい、いろんなものがついている家が欲しければ
建売の方がいいかもしれません。
大手思考で、出来上がりのイメージが最初からはっきりしていないと
嫌な人は、メーカーがいいかもしれません。
みんなでいっしょにつくりたい。
家づくりの過程を楽しみたい。
何かを決める場面に自分も参加したい。
ひとつひとつ、納得しながらつくっていきたい。
とか、思うなら建築家とつくるのがいいかもしれない。
まあ、実際に頼んだことも、話しこともない相手を
根拠もないイメージだけで切り捨てしまうのは
もったいないと思います。
どこに頼むとしてもね。
December 21, 2010
他にない・・・
(以前にも同じことを書いたような・・・)
ユニーク-日本国語大辞典〔形動〕({英}・{フランス}unique )《ユニック》
唯一であるさま。
また、そのものだけが他と異なるさま。
独特。無比。独自。
だそうだ。
うん、やっぱり私はユニークな気がする。
December 10, 2010
「家づくり物語」Amazonレビュー (5ヶ月前)
数ヶ月前にレビューを頂いていました。
以下、引用です----------------------
By カミチョフさん家を造るということは、建売を見学に行ってそのまま買う。
あるいはメーカーのプランからオプションを選んでなるべく自分の好みに近いものを選んでいく、ということ。
そうでなければ、ものすごくのめりこんで、お金と時間をたっぷりかけて高額の著名な建築士を雇って家庭を崩壊させながら家を造ること。できた家は冬は寒く、夏は暑い。
つまり没個性のどこにでもあるものを買うか、反対にものすごい犠牲を払って凄い芸術作品を作り上げるか。
そのどちらかのイメージが強いように思う。家ってなぜそうなのかと考えている時に、この本を読んで家を造ったという知り合いに紹介され、読んだ。
なんだ。そういうことだったのか。
作りたい家って、普通の予算で作れるものなんだ。
家を建てるに際しての本は数多くあると思うが、多くは非常にテクニカルか、メーカーの宣伝になっているものがほとんどであり、こういった形で家づくりの仕組みを分りやすく説明し、かつあるべきプロセスを明確に提示している本はあまりないのではないだろうか。この本は、家を建てることを考えている人は必ず読むべきだと思うが、既に建ててしまった人は読まない方がいい。後悔するから。
世の中、大多数の人が選んでいる選択肢が正解ではないということをここまで明確に示す本も少ない。かつ、内容はごくごく常識的な考えの積み重ねであり、大事にしたいものから順番に現実に落としていくとこうなる、というものだ。非常に納得性が高い。
更にこの本の凄いところは、それをファンタジー小説の形式にしてしまっているということ。
大多数の人の考え方に基づけば、家づくりの本は当然ノンフィクションにして、「これで正解!あなたも普通の予算でオーダーメイドの家が作れる!」とかそういうコピーの、写真が豊富なものにすべき、となるだろう。あえてそうしない所に、著者の家づくりに対する考えも内包されていると思う。
自分が家を造る前にこの本を読んで良かったと思う。
つまり自分が一番大事にしたいものを考え、それが守られる形式(建築)は何か、ということを考えていくということだ。
著者の伝えたいメッセージは「主人公の心に生じる変化をこれから主人公になるであろう人に知ってほしい」ということであり、それは説教口調のノンフィクションでは達成できないと考えたということではないだろうか。
そしてその方法は完全に成功している。
ただし、予定もないのにこの本を読んでしまうと、家が作りたくなってしまうから要注意だ。
以上です------------------------------
私がお伝えしたいことを
バッチリとキャッチして頂いていて
またもや泣いてしまいました。
ありがとうございました。
しかし、「要注意」という程でもないので(笑)
お気軽にパラパラと読んじゃってください。
December 8, 2010
思いどおりの家
「う~ん、そうそう この感じ・・・」
って、思ったとおりなのだろうか?
家以外のものでもプロにデザインを依頼するとき
とても漠然とした表現でしか伝えられないことって
結構あると思います。
「なんていうか、もっとフワ~っと」 とか
「この辺をもう少し、ビシッと」 とか
そんなやり取りを何度かして
思ったとおりのものができた、としても・・・
きっとそれでは満足しないのではないでしょうか。
思った以上のモノができた、その時にこそ
「お~これこれ、こういうのが欲しかったんだよ!」 と
なるのではないでしょうか。
自分ではうまく言葉にできない希望。
潜在意識の中にある欲求。
そういうものをどれだけ引き出せるかが
デザインする側のプロとしての役割だと思います。
そうです!
だから、建築家との家づくりは面白いんです。
December 2, 2010
one coin
東京駅周辺、新宿、渋谷では以前にも増して
ワンコインランチが目立つ気がします。
もはや、わが街「下北沢」よりも
全体的な物価は安かもしれないとさえ思えるほどです。
外の方が思っているよりも
実際の下北沢で売っているものの単価は
意外と高いのかもしれません。
これって、もっと地方に行くと
余計につよく感じるときがあります。
何にも考えずに「定価」で売られていたります。
ずいぶん前は、何でも定価で売るのが当たり前だった。
そんな時代が意外と長かった気もします。
売る側にはいい時代だったでしょうね。
今はというと・・・
安値訴求型の店舗が増えすぎました。
「定価? なんだそれ!?」って感じです。
業種業態に関係なく
売値をメーカーがつけられなくなった現代。
買う側の見る目がより一層と必要になるのでしょう。
う~む、それにしても選択肢が多すぎる。
だから、値段で判断するのか?
う~む、だから
なんとかコンシェルジュ とか なんとかコーディネーター とか
なんとかプロデューサー(どこかで聞き覚えが・・・)とかが必要ようになる
そして、その数が増えていく。
するとそれを選ぶのにまた一苦労する。
エンドレス。
何はともあれ、自分の感性、自分の価値観(値ごろ感ではなくて、何に価値を見出すか)。
最後はこれに尽きるのでしょうか?